クレジットカード用語の中でよく耳にすることのある「イシュア」「オーソリ」「アクワイアラ」とは一体何か、ご存知ですか?
この3つの単語について、クレジットカードビギナーの人にもよくわかるようになるべく簡単に説明していきます。
クレジットカード用語その①イシュアとは
イシュアとはイシュアリング(Issuing)の略です。
例えばVisaやJCB、マスターカードなどの世界的なブランドから特許を取得し、クレジットカード会員に対して世界的ブランド付きのクレジットカードを発行する会社をイシュアと言います。
イシュアとして活動している会社の一例を挙げると「三井住友カード」や「イオンファイナンシャルサービス」「楽天カード」などです。
一例にピックアップした「三井住友カード」は世界的ブランドであるVISAとライセンス契約を結んでおり、三井住友カードがイシュアとなり発行しているクレジットカードとして知られます。
イシュアはクレジットカードを使う人たちと密接な関係にあるのが特徴です。
クレジットカードの企画を行い、すでにあるカードや他社との提携カード会員を募ったり、カード自体の発行を行なっています。
発行の前段階で「この人は本当にクレジットカードを持ってもいいのかどうか」という審査をするのもイシュアです。
晴れてイシュアの審査にも通り、クレジットカードを持つことができるようになれば実際の利用後にイシュアから請求・引き落としが行われます。
クレジットカード裏面に詳しく発行会社や電話番号などの記載があるので、イシュアがどこの会社に当たるのか気になる人は確かめてみてください。
クレジットカード用語その②オーソリとは
オーソリとは「authorization(オーソリゼーション)」の略称です。
オーソリゼーションの役割としては簡単に言えば利用者のクレジットカードで正常な決済を行えるかどうか確かめる必要があります。
カード会社がカード利用者のクレジットカードが利用限度額に達していないか、または有効期限内のカードかどうかをチェックする作業です。
クレジットカード決済を完了するにはオーソリの作業を通して不備や問題がないか確認する必要があります。
一定金額以上のショッピングを行う場合、カード会社が定める規約により加盟店サイドがオーソリを行うことを義務付けられているパターンもあるのです。
オーソリはクレジットカード会員が安心・安全に決済を行うために、とても重要な役割を果たしています。例えば「不正使用が行われていないか」を調べるのです。
偽物のカードであったり盗難カードによって不正使用が行われないためにも、オーソリの業務は欠かせません。
国内・海外問わずクレジットカードの不正使用事件は頻発しています。
少しでも被害者を減らすために毎回オーソリの手によってクレジットカードのチェックが行われているのです。
ただこちらで注意しておきたいのが、オーソリによって利用可能と判断されたカードでもEC取引のカード会員本人かどうかまで調べることはできません。
不正使用を未然に防ぐにはしっかりとしたセキュリティー対策を取るようにしましょう。
クレジットカード用語その③アクワイアラとは
クレジットカード用語においてアクワイアラとは加盟店契約会社のことを指します。
顧客の支払い方法にクレジットカード決済を導入するため、加盟店はアクワイアラと契約を行うのです。
例として1つのクレジットカード会社がいくつもの世界的に名の知れたブランドのクレジットカードのアクワイアラを受け持っていることがあります。
その場合、全部のクレジットカード会社と契約しなくても多くのクレジットカードが使えるようになるのです。
まとめ
クレジットカード用語である「イシュア」「オーソリ」「アクワイアラ」3つについて解説していきました。
世界的ブランドと提携を結んでクレジットカードを発行している会社がイシュア、クレジットカードが不正に使われないためチェックする作業をこなすのがオーソリ、そしてクレジットカード決済を行うために加盟店と契約するのがアクワイアラです。
3つの用語を正しく理解してクレジットカードを使うとき困らないようにしましょう。